| 瓦の名称 |
《軒瓦》
《道具瓦》 鴟尾(シビ)や鬼瓦(オニカワラ)など、装飾的要素が強い瓦を「道具瓦」と呼びます。 ・鴟尾・鯱鉾 「鴟尾」は、建物に威厳を持たせる為に瓦を重ねて大棟の両端を反り上がらせていた名残だともいわれています。 初期の鴟尾には、その殆どが羽飾りのような文様が施されていて、これらは鳳凰の羽の姿を模したものだという説が最も一般的なようです。 古くは大陸の壁画にもあらわされていますが、その起源は定かではありません。
・鬼瓦・鬼板
・垂木先瓦(タルキサキカワラ) 屋根の軒線と平行に並んでいる部材の事を「垂木」と言い、この先に腐食防止の為に付けられた瓦を「垂木先瓦」と呼びます。
展示品等で、軒丸瓦よりも小ぶりで真ん中に釘止め用の穴が空いていれば、垂木先瓦だと思って頂けばいいんじゃないでしょうか。(たぶん・・・) ・留蓋(トメブタ)
(兎と獅子は「河内太古の写真館」さんの「法隆寺の軒を支える彫りもの」よりお借りしました。こちらも是非ご覧になって下さい。太古さん多謝。(^人^)) ・・・私は軒丸瓦の次にこれが好きです♪ ・鳥衾(トリフスマ)隅木蓋瓦(スミキフタカワラ) 鬼瓦の上に奇妙な物が乗っていたら・・・それが鳥衾です。(笑)大抵は、反り返った軒丸瓦のような感じですが、「立浪(タツナミ)」と言う波をあらわしたものも比較的多いそうです。また、鬼瓦の上にではなく、本来鬼瓦のある位置にこの鳥衾だけの場合もあるようです。
・獅子口(シシグチ)
・面斗瓦(メントカワラ)
・施釉瓦(釉薬瓦) 釉薬をかけた瓦(施釉瓦)の登場は、奈良時代頃で「続日本紀」に平城宮の東院に「瑠璃の瓦が葺かれた」とあり、出土も平城京内の寺院がその殆どを占めています。施釉の技術は当時、中央が握っていたことになるのでしょう。出土量の圧倒的少なさから、素焼きの瓦のように屋根一面に葺かれることは少なく、アクセントとして使われたと考えられます。 また、燻し瓦(鉛筆の芯のような色をした瓦(^^ゞ)も安土桃山時代に中国(明)から伝わったとされていて、初期の瓦は、素焼きの極々シンプルな物です。 ******************************************* 藤原道長が平安宮豊楽殿の鉛製の鴟尾を降ろさせ、釉薬の原料にしようとしたらしい、と言う話も残っています。 ******************************************* 《その他の名称》 資料に見える各瓦の名称は、上記以外にもあります。職人用語的なものが多く、不明な部分がまだまだあるということですが、極一般的なものだけ次に上げておきます。 丸瓦・・「男瓦(オガワラ)」 平瓦・・「女瓦(メガワラ)」 軒丸瓦・・「鐙瓦(アブミガワラ)」 軒平瓦・・「宇瓦(ノキガワラ)」 熨斗瓦・・「堤瓦(ツツミガワラ)」 鴟尾・・「沓形(クツガタ)」 ******************************************* 本来の用途は、建物の保護であった筈の瓦。機能のみを追及した結果とは思えない発展の仕方。人間の力ではどうしようもない自然現象に対する古代の人々の畏怖の念が随所に見える装飾的な道具瓦。寺院建築に始まった瓦の使用は、宮を始めとする官の建物へ、やがて時代の移り変わりとともに城郭建築で新たな発展を遂げ、その後日本家屋と言えばが瓦葺きと言われるまでに普及していきます。 *******************************************
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